レスタミンと書かれた茶瓶に

 レスタミンという薬がある。

本来かゆみ止めやアレルギー用薬に使われる抗ヒスタミン剤なのだが、

強い抗コリン作用を起点に多彩な副作用があるおかげで、

快感を求めたり、幻覚を求めたり、オ✕ニーのお供にしたり、自刹のお供にしたり・・・、ただただ怠くしてくれるという理由で使う人もいる。

 そんなことで、レスタミンは日本における乱用薬物の比較的上位にいるのではないかと疑っている、私も、二瓶は消費して居る。

以下は、昨日の体験である。

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昨晩は、この薬を、合わせて9錠つかいました。

最初には5錠飲んで、それから、45分くらいが経ちますと、目のあたりが熱く、手も足も暖かくなる、それが、じきに頭のほうに回ってきて、くらくらとした酩酊感を愉しんで居りました。あまり動くと、眩暈がするので、姿勢はジッとしていました、これは、眠剤の時でも同様です。この薬に特異なことですが、喉が異常に渇きます、今回も喉が不快だったので、仁丹という清涼剤を6粒、舐めて居りました。メントールの清涼感と、生薬の苦み、それが、口から喉に至るあらゆる不快に効くのです。さて、本命のほうですが、少し物足りなくなってきます。どうやら、きき始めより、体感が薄れてしまうのでしょう、だから、2錠、もういちど、2錠と追加すると、気づいたら、本当に、気づいたら、ベッドでもぞもぞ寝て居りました。それから、起きてみれば、手足を動かさないと頻りにムズムズする感覚に、イライラする、気づくと寝て居て、また悶え、それを繰り返しておりました。9錠という少ない量でしたので、眼界に蠢くものが見えるとか、眼を閉じると自分が見えるとか、鏡を見ると顔面が勝手に動いているとかは在りません、ただ、純粋に、酩酊感だけを味わっていたいと思ったからこの量なのです。

翌日だと思ったのは、15時頃、重圧的な眠気を堪えて起きました。

ーーあれ、4時に寝たのに、いままでベッドの中に動かないでいたのか、ああ、たいへん貴重な、学生の一日を失った。ーー などと考えておりますと、やはり、首が重く、熱感も残っています、ですが、これも趣でしょう、とでも思ってやりますと、今日も、日課の散歩を始める気になりました。恒久の耽溺性、一つ、痲薬は、脳です。